……あれからどれくらいの時が経過したのか、それすらももはやわからない。
ボトルに入っているクソまずい酒を一気に飲み干し、30分おきに同じことを繰り返しているのだが今が何回目かは覚えていない。
とりあえず、前に出された酒を再び一気に飲み干す。
酒の通り道だけが一気に熱くなり、胃の中にアルコールが流れ込むのを感じる。
もはや立っていることはできず、もう長い間座っている気がする。
「は…は! そ……い…だ!」
誰かが何かを報告してくるが、うまく聞き取れない。これが泥酔しきっているということか。
今みたいに酔っ払っている自分を客観的に俯瞰視していることからギリギリで理性を保っているが、気を抜けば自我を保てなくなりそうだ。
そう言えば、テーブルの上にあるボトルの数を数えればあと何本で終わるかがわかるんじゃないだろうか?
ワシは力なくうなだれている首に力を込めてテーブルの上を見据える。
ワシ「えーろ、あうがひいふうみい……」
……だめだ。数が多すぎて計算できない。30分に1本飲むわけだから、24時間で……なんだ。2倍になるから――48本?
テーブルの上を改めて見てみる。
……40本は超えてそうだが。
「……あ! …あ……こ……ん………だ!」
うおおおおお! と突然周囲が騒ぎ出す。頭が痛くなるので止めてほしいが、カーディナル(たぶん)が目の前に再びボトルを置く。
置かれたものは飲まなければならない。これがここのオキテだ。
ワシは無心でボトルを飲み干す。
うおおおおおお!
さっきよりも大きな声で周囲が騒ぎ出す。
頭が痛いが、そんなことよりも早く寝たい。
いつの間にか周囲の人数が増えており、ワシを中心に円になっている。
なんだ? これはいったい。
眠さよりも疑問が勝ったワシはボーっとその光景を見続けた。ただただ、見続けた。
すると、
「お……とう! こ……て…だ!!」
うおおおおおおおおお!!!
周囲が突然騒ぎ出し、ワシは持ち上げられる。胴上げ? というやつだ。
吐きそうになるのを必死に堪える。
ワシ「あーー」
胴上げの最中、ワシはワシの全てが限界に達したことを察した。
そこでワシの意識は途切れたのだった。
¥¥¥残金:6218クラウン¥¥¥
・バッドステータス
◯酔っ払い(重度)