酒仙達に飲み勝った後、ワシは報告をしにカーディナルの元へ戻る。
ワシ「うっぷ……勝ってきたぜ」
カーディナル「ああ、話は聞いてる。歳の割に根性あるなアンタ」
ワシ「そりゃどうも」
カーディナル「よし、おい! みんなよく聞け! 俺はここに、この者を酒徒として認めることを宣言する!」
周囲の酒徒たちから歓声が上がる。どうやら異議はなさそうだ。
ワシ「ありがとう。さて、これで正式にワシはあんたらの仲間になったわけだ。前回は聞けなかった、この前の最後の酒宴で何が起こったのかをそろそろ教えてもらえるのかな?」
カーディナル「ああ、俺も言おうと思っていたところだ。前回の宴についてだが、簡潔に言うと誰かが毒入りの酒を持ち込みやがったんだ。儀式を利用して俺達を始末しようとしたんだ」
ワシ「そりゃまたぶっ飛んだ話だな」
カーディナル「そうでもないさ。その儀式の前にとある記者がうちに取材に来てな。何でも最近起こっているホームレスの殺人事件について追っているっていう話だった。そいつが聞いてきたのさ。最近殺人事件が起きなかったかってな」
ワシ「それで?」
カーディナル「実はあったんだよ、殺人事件が。酒徒のメンバーが2人刺されて殺されたんだ。犯人は今も不明。このことを伝えたら記者は油断するなと忠告してきた。なんでも市当局が俺達ホームレスを消したがってて、ヒットマンを送り込んだんだとか言ってたな」
ワシ「なんか、ドラマとか映画の世界の話にしか聞こえないな」
カーディナル「俺も最初はそう思っていたが、その直後に儀式で仲間がやられちまった。今度は15人もやられちまったんだ。ウチのリーダー:ザッヒは犯人を血眼で探してる。アンタにはその犯人探しを手伝ってもらおうと思っている」
殺人の犯人探しか、あまりにも日常とかけ離れた話だが……もし犯人を見つけることができればザッヒからの投票を得ることもできるはずだ。
ワシ「了解した。ワシも犯人探しを手伝おう」
カーディナル「そういってくれると思ってたぜ。まずはその記者から詳しい話を聞くと良い。あの記者は酒に弱くてな、酒を飲みながらじゃなきゃロクに話もできないここでは詳しい話までは聞けなかったんだ。ヤツは近くのバーにいるって言ってた」
ワシ「よし、探して話を聞いてみるよ。情報をありがとう」
カーディナル「アンタには本当に期待してる。頑張ってくれよ」
酒徒の殺人事件と、市当局が送り込んだヒットマン。ずいぶんと大きな話に発展したものだ。まずは詳しい話を聞くために例の記者を探すところからだ。この近くにバーは1軒しかないはず。とりあえずそこに行ってみよう。
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